sportsnabi-テニス肘のテーピング・巻き方

テニス肘のテーピング講座。テーピング方法・巻き方の手順のまとめ。

◆テニス肘のテーピング・巻き方【目次】

◆テニス肘のテーピングの手順表

★1.ラケットで打球を打つたびに想像以上の衝撃が肘に加わる
★2.テニス肘のテーピングの手順一覧表
★3.手関節の背屈の可動に制限を加えることがポイント

◆ラケットで打球を打つたびに想像以上の衝撃が肘に加わる

 テニス肘は名前の通りテニスプレーヤーに多く発症する肘関節の障害の一つである。
 総称してテニス肘と呼ばれるが、詳しくは上腕骨上顆炎と呼ばれる炎症性の肘の病気。
 テニスプレイヤーは1つのラリーの間に何度もラケットを繰り返し振る。
 また、ラケットで打球を打つ度に、テニスボールの重さからは想像できないほどの強い衝撃が肘に加わることになる。
 特に最近では男子は200キロ超えは珍しくもなく、女子に至っても190キロ代が見られるサーブのレシーブ時の肘に加わる衝撃に関しては想像を絶するものがある。
 これはテニスの経験者であればおそらく誰もが体感したことのある感覚ではないだろうか?
 一般的なサーブの場合は綺麗にラケットの芯で捉えることができた場合、信じられないほど軽くラケットが振り抜ける瞬間を体験する。
 しかしスピードのある思いサーブを受けると仮に芯でとらえることができても腕全体がしびれるほどの強い衝撃を受けることになるのである。
 もしラケットの縁などでボールを受けた場合はかなり衝撃が強い。
 思わずラケットを落としてしまいかねないような腕の痺れを体験したことがある方もいるのではないだろうか?
 このように激しい衝撃を受け続けるテニス選手の肘は、少しずつではあるが徐々にダメージが蓄積されていることを覚えておく必要がある。

※テニス選手はラケットのスイングだけでなく打球による肘への衝撃が徐々に肘関節や手首の関節に蓄積されていることを把握しておくことが大切。痛みはいきなり襲ってくるのではなく徐々にダメージが蓄積していった結果慢性的な炎症症状を発症していくのがテニス肘の特徴でもある。

◆テニス肘のテーピングの手順一覧表

 テニス肘のテーピングの巻き型の手順を以下にまとめておく。
 テニス肘のテーピングには肘関節の保護を目的とする予防目的のテーピングと既に痛みを発症している状態で痛みの緩和を目的として行われるテーピングがあるが基本的な巻き方は同じである。
 尚、テニス肘のテーピングには筋肉に沿って貼りダメージを受けている筋肉や関節の補助的な役割をするキネシオテーピングやスパイラルテープなどがあるが、当サイトではドラッグストアなどで広く市販されているホワイトテープを利用したテニス肘のテーピング手順をご紹介する。

テニス肘のテーピングの巻き方・手順
@アンカー@
手の甲に50mmテープを親指と小指をつなぐように10cm程貼る。
AアンカーA
前腕中央部手の甲側に50mmテープを5cm程貼る。
Bクロステープ
アンカー@の両端からアンカーAの両端に向けてサポートテープをクロスして貼る。
Cサポートテープ
アンカー@からアンカーAへ向けてまっすぐにサポートテープを繰り返し重ねて貼っていく。一端がアンカー上部に達するまで継続。
Dアンカー
再度アンカーテープを貼りサポートテープの両端のばらつきを止める。
Eサポートテープ
両脇のアンカー下部からアンカー下部へ水平にテープを貼る。
Fサポートテープ
水平のテープから2.5mm上に同様のサポートテープを繰り返し重ねて貼っていく。アンカー上部に達するまで継続。
Gアンカー
水平に貼ったサポートテープの両端のばらつきをアンカーで止める。

◆手関節の背屈の可動に制限を加えることがポイント

 テニス肘のテーピング手順は上記表の流れの通りである。
 テニス肘のテーピングは自分の足首や太ももなどといった自分でも巻きやすい部分とは異なるため、自分で自分のテーピングを行うには難しいものがある。
 その為、両親か兄弟、クラブ活動などではマネージャーなどに手順を伝え巻いてもらうようにすると良いだろう。
 尚、テーピングを終えた後は弾性包帯、もしくはエラスティックテープをテーピングにかぶせるように巻きつけ処置は終了である。
 テニス肘のテーピングでは肘そのものにテーピングを行わず手関節の背屈の可動に制限を加えることがポイント。
 ラケットの使用感覚は低下するが急性的な痛みの緩和を図ることができる。

※テニス肘のテーピングでは肘関節ではなく手首を中心に手関節の背屈の可動範囲に制限を加えることがポイント。この制限だけでも痛みの軽減効果が期待できる。

◆練習メニューの見直しやトレーニング内容の見直しも

★1.テニス肘は再発の危険性が高い肘関節の病気
★2.悪いフォームが原因かもしれない
★3.怪我の発症をどう受け止めるか?

◆テニス肘は再発の危険性が高い肘関節の病気

 テニス肘は一度発症すると一度完治したと思ってもまた再発する可能性を持つ再発性の高い肘関節障害。
 これはテニス肘という障害がオーバーユース症候群、いわゆる使いすぎが要因によるものである為。
 使い過ぎ症候群と認定されるアスリートは怪我の回復後、再度同様の量の練習へ帰っていく傾向にある。
 もちろん悪いことではない訳だが、これは当然、再度オーバーユースを発症する危険性をもつ事に繋がるのは容易に推測できる。

◆悪いフォームが原因かもしれない

 練習量が豊富。人の倍以上の練習をこなす。
 これはアスリートにとって素晴らしい姿勢ではあるが、アスリートである以上は自己管理の徹底も重要となってくる。
 「一度オーバーユース系の怪我を発症した事実」を受け入れ練習メニューの見直しやトレーニング内容の見直しも行う必要がある。
 もしかしたら練習量が問題ではなく「悪いスイングフォームによる習慣」が障害の原因となっているのかもしれない。
 怪我を発症した時は逆に一息ついて今までの習慣のまま、今後取り組んでいっても良いかどうか?
 いや見なおすべき点があったのではないか?
 など自分と向きあうための時間を与えてくれるきっかけとして捉えてみてはどうだろうか?
 テニス肘の炎症発症時は痛みが強いためやはり十分な練習を積むことはできないだろう。
 だからこそ、ここで一度自分の習慣を見なおしてみる。このように捉えることができたならば怪我もまたひとつの成長過程の一部と考えることもできる。

◆怪我の発症をどう受け止めるか?

 実際にオリンピックに出場するようなトップアスリートは問答無用と思えるほどの想像を絶する練習量をこなしているケースが多く当然怪我とも何度も向き合ってきている事実がある。
 しかし彼らは、これらの怪我をもプラスに変えていく強い精神力も併せ持っている事が多い。
 そんなに練習したら逆ん体を痛めるよ・・・・このような常識ぶった知識の世界で戦っているトップアスリートなどいない。
 だからこそ、怪我をした時間さえもプラスに導く思考や精神力が求められてくる。
 怪我の発症をどう受け止めるか?
 これはスポーツアスリートの永遠の課題であると言えるだろう。
 一度あなたも真剣に向き合ってみてはどうだろうか?