sportsnabi-ふともものテーピング・巻き方

ふともものテーピング講座。テーピング方法・巻き方の手順のまとめ。

◆ふともものテーピング・巻き方【目次】

◆太ももに発症する肉離れの90%以上は太ももの後面にある筋群組織であるハムストリングスに発症する

1.肉離れとタイカン
2.ダメージを受けている時は安静が原則

◆肉離れとタイカン

 太もも、いわゆる大腿部の障害で最も多い障害はなんだろうか?

 この「太もも部分」に代表される障害のひとつにおそらく誰もがご存知の「肉離れ」がある。

 実際に太ももに発症する肉離れの90%以上は太ももの後面にある筋群組織であるハムストリングスと呼ばれる筋肉群に発症する傾向を持つ。

 また、肉離れと同様に大腿部に多く発症する障害のひとつに打撲症がある。

 コンタクト系の競技アスリートの場合は、太ももに膝などが入ってしまうなどの経験をしたことがある方も多いのではないだろうか?

 この打撲は一般的に「タイカン」などとも呼ばれるが、これは想像を絶する痛みを伴う打撲症である。

 内出血が確認される場合は、その範囲は極度に大きく広がるケースもあり、歩行の都度痛みを伴う。

 回復までに1週間程度の期間が必要となるが、タイカンの場合は、痛みをこらえて運動することも可能ではある。

 しかしこの痛みは人体の防衛組織から送られている体を動かしてはいけないよ。という合図でもある事を把握しておくべきである。

◆ダメージを受けている時は安静が原則

 本来人体の組織はダメージを負っているようなケースでは使わないことが大原則。

 筋トレのメカニズムは破壊と再生、成長ホルモンなどが関係して成長していくものであるが、怪我を負った後は使用しない、筋トレで言えば追い込んだ筋肉、細胞が破壊されている部分に関しては回復を待ってから次回のトレーニングを行う。

 これらは、怪我の時にしても同じでダメージを受けている時は原則使用しない事が基本である。

 ご存知の方も多いかと思うが応急処置の基本項目でもあるRICEにおいても安静が第一条件に掲げられている。

 しかし、それでももし練習を休むことができないケース。

 例えば大会が近いケースなどは、損傷部位を保護、そして筋肉の働きを補う役割をもつテーピング術を覚えておくことは有効である。

◆太ももテーピングの手順一覧表

1.テーピングでは大腿動脈の過度の圧迫に注意する
2.ふともものテーピングの巻き方・手順一覧表
3.4つの筋頭をもつことから大腿四頭筋と呼ばれる

◆テーピングでは大腿動脈の過度の圧迫に注意する

 太もものテーピングの巻き型の手順を以下にまとめておく。

 太ももに施術されるテーピングには、一般的なテーピング。

 そして筋肉に沿って貼りダメージを受けている筋肉や関節の補助的な役割をするキネシオテーピング。

 更に、自然治癒力を最大限に高めるとされているスパイラルテープと主に3つのテーピング施術法が存在する。

 ここでは主流となるホワイトテープを使用した太もも部のテーピングの手順について以下にまとめる。

 尚、太もものテーピングは皮膚組織の表面に載せるようにテーピング施術を行なっていくことが基本。

 大腿部内側には「腹大動脈」から分岐し足裏まで連なる「総腸骨動脈」「外腸骨動脈」「膝窩動脈」「前脛骨動脈」「足背動脈」を形成するとても大きく弾力性に富む「大腿動脈」と呼ばれる動脈が存在するため、締めつきすぎて下肢の血行を損なうことのないように注意が必要である。

ふともものテーピングの巻き方・手順一覧表
@アンカー
太もも側面に50mmテープを20cm程貼る。
Aサポートテープ
内側面のアンカー中部から左側面のアンカー下部に向けてサポートテープを貼る。逆も同様に行い、太もも前面中央部でテープをクロスさせる。
Bクロステープ
クロスしたテープから2.5mm上に同様のサポートテープを繰り返し重ねて貼っていく。一端がアンカー上部に達するまで継続。
Cアンカー
再度アンカーテープを貼りサポートテープの両端のばらつきを止める。
Dサポートテープ
両脇のアンカー下部からアンカー下部へ水平にテープを貼る。(必ず内側から外側へ)
Eサポートテープ
水平のテープから2.5mm上に同様のサポートテープを繰り返し重ねて貼っていく。アンカー上部に達するまで継続。
Fアンカー
水平に貼ったサポートテープの両端のばらつきをアンカーで止める。

 以上がふともものテーピング手順の流れである。

 テーピングを終えたら弾性包帯、もしくはサポーターを太ももに巻きつけ処置は終了である。

◆4つの筋頭をもつことから大腿四頭筋と呼ばれる

 太ももの障害を発症しやすいスポーツ競技についてここでは確認しておこう。

 太ももの障害を特に発症しやすい競技は以下のようなスポーツ競技が代表にあげられる。

太ももの障害を発症しやすいスポーツ競技一覧
@ラグビー・アメリカンフットボール
A相撲
B柔道
Cサッカー
Dゴルフ
Eバスケットボール
Fスキー(アルペン・モーグル)

 中でも注視したい特徴・及び傾向としては激しいコンタクト系スポーツがまず多い点だろうか?

 太ももの前面にある筋肉は大きな4つの筋頭をもつ筋肉で構成されている。

 この筋肉は4つの筋頭をもつことから大腿四頭筋と呼ばれる。(太もも裏面には大腿二頭筋と呼ばれる2つの筋頭をもつ筋肉が存在する)

 大腿四頭筋は非常に大きく強い筋力を発揮する筋肉で「抗重力筋」とも呼ばれる筋肉である。

 例えば、ジャンプの着地の際の衝撃を和らげる働きを持っていたり、下腿や腰回りの筋肉への伝達通路としての役割をもつ。

 また、空気椅子に代表されるように、しゃがみ込んだ姿勢を維持する筋力を発揮するのもこの大腿四頭筋である。

 強い筋力であるがゆえに、怪我を発症すると大きな障害につながりかねない筋肉でもあるので適切な処置の実践を心掛けよう。