sportsnabi-かかとのテーピング・巻き方

かかとのテーピング講座。テーピング方法・巻き方の手順のまとめ。

◆かかとのテーピング・巻き方【目次】

◆成長痛とともに現れるかかとの痛み

1.成長期の子供に特に多い踵の痛み
2.踵は2足歩行が可能となった人類の弱点
3.踵骨骨折に至ると完治までに長い治療期間を要する
4.かかとのテーピングの巻き方・手順一覧表

◆成長期の子供に特に多い踵の痛み

 かかとに発症するスポーツ障害には、実は意外にも多くのスポーツ障害が存在する。

 中でも代表的な障害としては、「足底筋膜炎(そくていきんまくえん)」や「アキレス腱周囲炎(あきれすけんしゅういえん)」、そして「成長痛(せいちょうつう)」などであろう。

 また、かかとの骨を形成する踵骨と呼ばれる骨に加わるダメージもかかとの痛みを伴う代表されるスポーツ障害の一種である。

 かかとに関する病気や症状は誰にでも、またどの年代であっても痛みを発症する可能性を持つが、その多くは成長期の子供、特にスポーツアスリートに多く発症する傾向を持つ。

 これはスポーツ中に加わる衝撃や腱組織の牽引作用が関与していることをまず把握しておかなければいけない。

◆踵は2足歩行が可能となった人類の弱点

 踵は、あらゆるスポーツにおいて大きな重要な役割を担う組織である。

 人類の祖先は水中から陸上へ上陸し4足歩行での活動期を得て、やがて2足歩行を行う進化を遂げてきた経緯がある。

 人類がこれほどの文明の発展を遂げてきたのは2足歩行を行う事によって2つの足であった「両手」が自由に使用できるようになった事が最大の要因であることは広く知られている事実である。

 しかし2足歩行となった人類の重力の負担はある一点に集中的に加わるような構造となってしまっている。

 その部分、部位こそが骨盤から股関節、膝関節、足関節の真下に位置する踵部分、この部分にはとても大きな「踵骨(しょうこつ)」と呼ばれる骨が存在する。

 踵に加わる負担は2足歩行を続ける限り避けることの出きない問題のひとつなのである。

 元々人体の構造は日常生活の運動範囲レベルに対応できる構造へと進化を遂げてきてはいるが、激しいスポーツ競技の繰り返しなどに耐えうる構造となっているわけではない。

 スポーツアスリートやまだ体の構造が成長過程にある成長期の子供に踵の障害を伴いやすいのはそのような背景が存在する。

 その為、踵部分への応急処置方法を確認しておくことはスポーツ選手、そして指導者にとって非常に重要な課題となる。

◆踵骨骨折に至ると完治までに長い治療期間を要する

 かかとのテーピングの巻き型の手順を以下にまとめておく。

 かかとに施術されるテーピングには、一般的なテーピング。

 そして筋肉に沿って貼りダメージを受けている筋肉や関節の補助的な役割をするキネシオテーピングなどの施術法が存在する。

 ここでは主流となるホワイトテープを使用したかかとのテーピングの手順について以下にまとめる。

 踵のテーピングは自分一人でも対応が可能であり、主に踵部分へ加わる衝撃の緩和や腱組織、筋膜を補強する目的がある。

 運動が必要な場面ではテーピング処置を行うケースもあるが、踵骨骨折に至ると完治までに長い治療期間を要するため、セーバー病などの疑いがある場合は一週間程度の運動制限を加える事が重要である。

かかとのテーピングの巻き方・手順一覧表
アンカー
足の裏両脇腹にホースシューの要領で50mmテープを貼る。
サポートテープ
痛みを感じる部分を中心に右側面のアンカーから左側面のアンカーに向けてサポートテープを貼る。
サポートテープ2
テープから2.5mm上に同様のサポートテープを繰り返し重ねて貼っていく。一端がアンカー上部に達するまで継続。
アンカー
再度アンカーテープを貼りサポートテープの両端のばらつきを止める。

 以上がかかとのテーピング手順の流れである。

 テーピングを終えたらヒールパットや緩衝材入りのインソールを靴の中敷きとして使用し、クッション性をもたせることが重要。

◆踵の病気を発症しやすい主な種目と自分で実践可能な再発予防対策

1.かかとの病気を発症しやすい競技種目一覧表
2.治療・処置は早期に行うこと
3.自分で実践可能な再発予防対策

◆かかとの病気を発症しやすい競技種目

 かかとの障害を発症しやすいスポーツ競技についてここでは確認しておこう。

 踵の病気は前項でも解説した通り幾つかの障害があるがスポーツ種目において特に踵へのダメージを受けやすい競技は以下のようなスポーツ競技が代表にあげられる。

かかとの障害を発症しやすいスポーツ競技一覧
柔道・相撲
バレーボール
バスケットボール
サッカー・フットサル
テニス
セパタクロー
バドミントン

 踵にダメージを受けやすい競技種目の中でも注視したい特徴・及び傾向としては激しいコンタクト系スポーツや繰り返しの着地動作を伴う競技が多い点だろうか?

 また運動量が高い競技にも発症傾向が高いことが確認できる。

◆治療・処置は早期に行うこと

 この他にも、重力による体の重さを直接受ける面でもあることから、単純に体重の多いアスリートはダメージを受けやすくなる可能性があることも事実である。

 かかと近辺の痛みは強くなると歩くだけでも痛みを伴うようになり、「日常生活」にも影響を及ぼすケースが多い。

 また運動がある程度可能であるケースも多く、痛みをかばうことで他の関節へ不自然な負荷を加えてしまい新たな怪我を招くことも想定される。

 その為、発症後は早目の処置を行うことが求められる。

◆自分で実践可能な再発予防対策

 踵周辺に発症する炎症性の病気の場合は、運動を開始すると痛みが発生するが、数時間するとまた痛みが治まるような症状を長期的に継続するケースが多い。

 治ったように感じても2~3ヶ月程度のスパンを開けて症状を再発するようなケースも多いのが特徴でもある。

 成長期の子供の場合は、強い痛みが続き運動が実践できないような時期が半年程度続くこともあるが一定期間を過ぎるとこの痛みが治まるケースも多いがやはり再発の予防はしっかり行なっておくことが重要である。

 踵の病気の再発予防のポイントは、踵へ加わる衝撃を緩和させる措置を講じることが一番の予防対策となる。

 個人で実践できる予防対策法としては、着地動作のフォームの確認やステップワークの足の使い方の調整。

 足裏の拇指球が上手に使えない子供の場合は特に踵に体重が乗りがちである為、この場合は根本となる技術的な対策も必要となる。

 またかかと部分への衝撃緩衝材の使用、ヒールパッド等による装具による予防対策も効果が高い。

 痛みがある程度治まってきた後も、長期的思考で再発予防対策を行なっていくことが重要である。