sportsnabi-肩の脱臼予防のテーピング・巻き方

肩の脱臼予防のテーピング講座。テーピング方法・巻き方の手順のまとめ。

◆肩の脱臼予防のテーピング・巻き方【目次】

◆肩の脱臼は意外に多い障害

【あらゆるスポーツ競技において発症する可能性の高い脱臼】

 肩の脱臼は、あらゆるスポーツ競技において発症する可能性の高い脱臼である。

 脱臼とは、本来関節内に収まっている関節を構成する組織が関節から逸脱してしまう障害である。

 整骨院などで脱臼を元に戻す治療(整復施術)が行われるが、この脱臼症は、正常な位置へ戻すことだけが治療ではない。

 肩関節に限らず、人体に存在する各所の関節は、様々な筋肉、腱、そして靱帯などが複雑に絡み合って関節を構成している。

 だからこそ、複雑な動きを可能としているのであり、関節の安定化が保持されているのだ。

 特に肩関節は、両腕という比較的重たい組織を自在に動かすことができるように、実に複雑に、そして効率よく構成されている関節である。

◆肩の脱臼予防のテーピング手順一覧表

 肩の脱臼予防のテーピングの巻き型の手順を以下にまとめておく。

 肩の脱臼予防のテーピングを行う際の最大のポイントは、必ず腕側から肩に向かってテープを貼っていく点である。

 腕の脱臼の予防では腕の重さをテーピングで引きつけながら補填する目的もある為、貼る方向には注意が必要である。

 以下に右肩の脱臼予防のテーピングを紹介する。

肩の脱臼予防のテーピングの巻き方・手順
アンカー①
右上腕二頭筋(力こぶ)にアンカーテープを巻く。
アンカー②
右大胸筋中間から僧帽筋をまわり右広背筋中部へアンカーテープを貼る。
サポートテープ①
右上腕のアンカーから三角筋中央を通過しアンカー②へ向けて密着させながらサポートテープを貼る。
クロステープ①
右上腕のアンカーから3cm程度内側へずらして三角筋中央でクロスするように広背筋側へクロステープを貼る。
クロステープ②
右上腕のアンカーから3cm程度外側へずらして三角筋中央でクロスするように大胸筋側へクロステープを貼る。
アンカー
最初に貼ったアンカーテープの上に集結しているテープの端をアンカーテープを覆うように再度固定用のアンカーを貼る。

 以上が肩の脱臼予防の痛みを緩和させる効果を持つテーピング手順の流れである。

 肩関節のテーピングで使用するテープはテーピングする面積も広くなるため、幅が5cm以上の幅広のタイプのテーピングを使用する。

◆肩関節の脱臼の注意点

 肩関節は前述した通り、複雑な組織が入り乱れている組織であるため、肩の脱臼の治療ではこれらの組織や神経への圧迫がなされないように注意しながら治療を進めていくことが大切である。

 肩の脱臼では整復が基本的な治療と思われがちであるが、肩甲骨まわりの回旋筋腱板組織に損傷がある場合は整復で回復する事が難しいケースの方が多く、誤った施術を行なうと最終的に手術療法でしか回復が望めなくなるケースもある事も必ず把握しておくべきだろう。

 不安に感じるかもしれないが、肩関節の治療では初期診断が重要なウエイトを占める為、脱臼・亜脱臼の可能性が検討される場合はまず病院での診察を受けることが大切である。