sportsnabi-オスグットのテーピング・巻き方

オスグットのテーピング講座。テーピング方法・巻き方の手順のまとめ。

◆オスグットのテーピング・巻き方【目次】

◆オスグットのテーピングの手順表

★1.オスグッドの痛みの症状・部位
★2.オスグッド病発症後に急激に身長が伸びるケースも
★3.男性の身長と体重・基礎代謝量の年齢別変化
★4.オスグットのテーピングの手順一覧表

◆オスグッドの痛みの症状・部位

 オスグットは成長痛として広く知られている膝の障害の代表的な障害のひとつである。

 別症、オスグッド・シュラッター病とも呼ばれているこの障害は、オスグッド・シュラッター氏が発症の要因を突き止め発表した事による。

 痛みの要因は、脛骨粗面に存在する「骨端核」に牽引力が繰り返しかけられることが痛みの要因となる。

 患部は激しく炎症を発症しているケースがあり、スポーツアスリートの場合は運動に制限が加わるケースが多い。

 病院などでは完全に運動をストップされる指導を受けることは少ないが、やはりパフォーマンスは極端に低下することになる。

 筋力の弱い子供に比較的多く発症する傾向にあることからスポーツ選手の成長痛としても広く知られている。

◆オスグッド病発症後に急激に身長が伸びるケースも

 尚、オスグットの痛みを乗り越える時期は、この成長期の代表的な障害でもあることが証明するように、身長や体重が急激に大きくなり驚くほどの成長を見せることが多いのも特徴である。

 成長期に入ると身長や体重に大きな増加が見られるが、この時期の成長度合いは厚生労働省が提供するデータによると以下のようになっている。

【男性の身長と体重・基礎代謝量の年齢別変化】
1歳から2歳/身長83.6  体重11.5  基礎代謝量61.0
3歳から5歳/身長102.3  体重16.4  基礎代謝量54.8
6歳から8歳/身長121.9  体重24.6  基礎代謝量44.3
9歳から11歳/身長139.0  体重34.6  基礎代謝量37.4
12歳から14歳/身長158.3  体重47.9  基礎代謝量31.0
15歳から17歳/身長169.3  体重59.8  基礎代謝量27.0
18歳から29歳/身長171.3  体重64.7  基礎代謝量24.0
30歳から49歳/身長169.1  体重67.0  基礎代謝量22.3
50歳から69歳/身長163.9  体重62.5  基礎代謝量21.5
70歳以上/身長159.4  体重56.7  基礎代謝量21.5

 男性の場合は一般的に12歳程度から第二次性長期を向かえ20代まで身長、体重ともに増加していく傾向が伺える。

◆オスグットのテーピングの手順一覧表

 オスグットのテーピングの巻き型の手順を以下にまとめておく。
 オスグッドに施術されるテーピングの基本は伸縮性のないホワイトテープが主流。
 また筋肉に沿って貼り痛みを緩和させ筋肉や関節の補助的な役割をするキネシオテーピングがある。
 更に、自然治癒力を最大限に高めるとされているスパイラルテープと主に3つのテーピング施術法が存在する。
 尚、オスグッドの治療の基本は手術などを使用しない自然治癒による治療が基本となっている点がポイント。
 稀に、脛骨粗面が大きく剥離してしまい、その剥離した骨が遊離した状態になった場合のみ、摘出手術を行うケースもあるがこれは稀なケース。
 子供の場合は、手術療法を行わない治療を選択していくことが前提にあり、また一定の年齢でほとんどのケースで症状が消えて行くことも覚えておきたい。(⇒オスグッド治療に関する以前執筆した人気記事はこちら)
 運動するスポーツアスリートの場合の基本的な治療はリハビリも兼ねたサポーターやテーピングを使用する運動療法による治療法の他、自然治癒力による組織の回復が重要であるということを意味する。
 尚、ここでは主流となるホワイトテープを使用したオスグッドのテーピングの手順について以下にまとめる。

オスグットのテーピングの巻き方・手順
アンカー
大腿部(太もも)中央部分。下腿中央部分にエラスティックテープを使用してアンカーを貼る。
サポートテープ
下腿外側から大腿部内側へ向けてスパイラル状に巻きあげていく。これは脛骨粗面の牽引作用の抑制が目的。
制限テープ
大腿部から下腿へまっすぐに膝をまたいでテーピング。テープから2.5mm外側にに同様のサポートテープを繰り返し重ねて貼っていく。この際膝を軽く曲げた状態をキープする。
アンカー
再度アンカーテープを貼りサポートテープの両端のばらつきを止める。

 以上がオスグットのテーピング手順の流れである。
 テーピングを終えたらテーピングの上から弾性包帯、もしくはサポーターを膝に巻きつけ処置は終了である。
 成長痛にも分類されるオスグッドは、病院で診察を受けたとしても過度の炎症を発症していない限り運動制限が加わるが完全中止になることは少ない。
 しかし、脛骨粗面へ継続的に負荷が加わると最終的に疲労骨折を招くケースもあるので注意が必要。
 オスグッドバンドなどの使用も考慮しながら根気よく治療を行っていくことを選手とともに確認しておこう。

◆成長期に多いオスグッドは成長痛と呼べるのか?

★1.オスグッドは成長痛と呼べるのか?
★2.大腿四頭筋の柔軟性を高める
★3.リハビリ期はオスグッドバンドやサポーターを併用

◆オスグッドは成長痛と呼べるのか?

 オスグッド病はジュニア期のスポーツ障害の中でも発症確立が非常に高いスポーツ障害のひとつである。
 主に10代前半期に発症することが多く、ちょうどこの時期は第2次成長期と呼ばれる時期と重なることから、オスグッドは一般的に成長痛のひとつとして捕らえられてきている。
 しかし、実質は成長期に発症する確率が高い障害ではあるが、成長痛として呼べるかどうかは?疑問である。
 そもそも成長痛と呼ばれる成長痛の定義自体が曖昧であり、この成長期に発症しやすい障害の全ての総称として「成長痛」とされているならわかるが、その定義はやはり曖昧である。

◆大腿四頭筋の柔軟性を高める

 オスグッド病は、膝の伸展動作に関わる筋肉郡である大腿四頭筋の柔軟性の不足が要因となって発症する事が大きいことからも、しっかりとしたストレッチによる対策を継続的に実施していくことである程度予防できる障害でもある。
 また痛みの予兆を感じた段階からテーピング施術による関節の可動範囲に制限を加えてあげることで患部に発生しやすい炎症や軟骨の剥離を防止もしくは低減することも可能である。
 成長期のスポーツアスリートを監督している指導者は、このオスグッド病という障害が発生しやすいという傾向を把握し、その対策を日々の練習から意識的に取り組んでいくことが重要である。

※オスグット病は大腿四頭筋の柔軟性が低い場合に生じやすい疾患。実際にオスグッドを発症する子供の多くは体が固く柔軟性に乏しい傾向が伺える

◆リハビリ期はオスグッドバンドやサポーターを併用

 オスグッドを発症してしまった場合のポイントについて重要なポイントを再度チェックしておこう。
 スポーツアスリートなど運動を継続的に行っている場合はオスグッドのテーピングの手順表の順番どおり、サポートを施した状態で運動を行うこと。
 この際、市販されているオスグッドバンドなどを使用しても良い。
 ポイントは大腿部の伸展動作時に脛骨へ加わる負荷を軽減するように膝の可動範囲に制限を加えること。
 的確に制限がかかればテーピングの効果は想像以上に高い。
 また、回復期のリハビリ時にはサポーターを使用し筋膜を保護する思考を持つことも重要である。
 オスグッドバンドも簡易的なサポーターのひとつ。膝全体を覆うタイプの綿素材のサポーターも登場しているのでスポーツショップに行ったときは確認してみると良いだろう。
 オスグッドの痛みは骨格が安定する16歳前後にはほぼ完全に回復すると言われている。
 その為、この成長期の時期にオスグットを発症しているケースでは無理に運動をせず、しっかりと装具を着用しながら運動に取り組んでいく姿勢が重要となってくる点を把握しておくべきである。